自殺企図というヤツ
前回「希死念慮」について書きました。頭の中でぐるぐると死にたい死にたいとなる症状です。
さて一歩進めて「自殺企図」。
自殺企図
読み方:じさつきと自殺をくわだてること。自殺しようとすること。自殺をくわだてつつ実際の行為まで至らない場合は自殺念慮(希死念慮)と呼ばれる。
私は幸い希死念慮で済んでいますが、これが自殺企図に移ったら…お陀仏ですね。
自殺企図は本当に恐ろしいです。その場の突発的な行動で自死を選んでしまうこともあります。さらに、ある程度の期間をかけて準備する人もいます。
要するに私の「死にたいよー」はまだまだ甘い部類です。それでも逝っちゃう人もいますけどね。
自死されて残されたほうは精神的に大変な傷を負います。
私にも自死した友人がいます。偶然歌舞伎町で顔を合わせて、「こんどご飯でもたべようね」なんて話してた2日後にビルから飛び降りてしまいました。
共通の友人がいたため「ぱおりんさんにはお世話になったから伝えないと」と連絡をくれました。大したお世話なんてしてないんです。彼女がちょっと精神的にヤバかった時に「メンタルクリニック行ってみない?少しは楽になるよ」と背中を押した程度なんですよ。
でもね、今考えたらきっと彼女も双極性障害だったと思うんです。ハイテンションになったり、鬱になったり、きっと私には何もしてあげられなかったんじゃないかと思う。彼女の家庭もとても複雑だったりしました。でも何かできたんじゃないか、って罪の意識に狩られるんです。2日前に会ったときにご飯を食べに行けばよかったかな、なんて。
今でも時々彼女が夢に出てきます。しょんぼりとした顔で「ごめんね」って言うんです。私に謝ったって何の解決にもならんぞー!と思いつつ「ごめんね」を聞いています。
自殺企図は双極性であればしょうがない面もあります。だって自分で自分をコントロールできないんだもの。それでも私は彼女に「バカ!」って言ってやりたくなります。きちんと病院にも通わず、薬を飲んだり飲まなかったりしていたのは知ってたから。今生きてたら首に縄かけてクリニックに連れていきます。それくらいしか私にできることが思い当たらない。
だけど、双極性の皆さんには自殺企図を責めないであげてほしいのです。
絶対に死なないとう強い心の持ち主もいます。自殺未遂をして改めて生き直そうとしている人もいます。けれど、そんなに強い心の持ち主はそう多いわけじゃないんです。
けれど、自殺企図しようとしている人がいたら力づくでも止めてあげてげください。彼ら彼女らだってごちゃごちゃの頭の中で生きていたいはずなんです。
自殺、なぜ?どうして!―自殺予防、自殺企図者と自死遺族のケアのために
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あー、今日は重い話を書いてもうた。